読了メモ『悩みどころと逃げどころ』

巷で話題のこちらの本。

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

 

2回読みました。今年読んで良かった本No.1です、間違い無く。

多分、しばらくはことあるごとに読み返しそうです。

 

なぜそこまでハマるのか?

それは、わたしが完全なるちきりんさん側だからです。

ちきりんさん程のエリートコースは歩んでいませんが、今まで歩んできただろう道や、根底にある思想の部分がダダかぶりなのを、読んでいてひしひしと感じます。

とても印象に残っている部分はこちら。

ウメハラ 親や教師は、まんべんなくやらせておいたほうが安心なんですよ。そのほうが、子どもの可能性が広がってくように見えるから。

ちきりん さっきの話ですよね。でも多くの選択肢をできるだけ遅くまで残しておくのって、時間を無駄にしてるだけとも言えるんです。ウメハラさんを含め何かの分野で一流になる人って、みんな中学生くらいには頭角を現してるでしょ?

 でも実は私、それって普通の子も同じだと思ってるんです。レベルは違うけど、14歳にもなったら自分が好きなコト、適性があるコトは、おぼろげながらわかり始めてる。でもレベルがそこまで高くない子は、ホントにそれが自分の道なのか、今すぐ確認しろと迫られたりはしない。だから何も選ばずに、みんなと同じコトをやり続ける。

 だけど私だって中学生くらいから何かを集中的にやってみてたら、とりあえず全科目勉強していい大学に進む、みたいなのとは違う人生があったかもしれないと思うんです。

ウメハラ ちきりんさんでもそう思うんだ・・・。学校だけじゃなく日本の社会全体が“なんでもソツなくこなす人”が優秀だと思ってるからかな。

ちきりん だから“なんでもソツなくこなせるけど、何ひとつ特別じゃない”人ばっかりになっちゃうんですよ。

まさにわたしがこの、“なんでもソツなくこなせるけど、何ひとつ特別じゃない人”なんですよね。

よく言われた「日本ではジェネラリストが、アメリカではスペシャリストが重宝される」みたいな話。

完全なるジェネラリストの道を地で行っていたことに気づいたのは、就職して数年経った頃でした。

自分の好き嫌い・得手不得手について、何にも考えずにただ学校のオベンキョウだけをしてきて、敷かれたレールに乗って就職をした人間は自分の頭で考えることをしないから今の時代全く通用しません。

かといって20数年間“ソツなくこなす”方法ばかり学んできた人間にとって、いきなり何かに集中しなさいと言われても、果たして自分は何が好きなのか自分には何が向いているのか、さっぱり分からないんです。

 

まず、やってみよう。

そんな人にオススメなのが、何でも「まずやってみる」こと。

はっきり言ってやってみてもあんまり楽しくないな、向いてないな、と思うことはたくさんあります。

けれど、それでいいんです。そうやって、「やってみたけどなんか違うな」から学ぶことはたくさんあります。

なんで楽しくなかったのか、だったらこれなら楽しいんじゃないか、と次に繋がるヒントがたくさん隠れています。

本当はそういった作業は10代の頃に済ませておくべきです。しかし、今の日本ではそのような教育システムになっていません。

だったら、多少遅くても今すぐにでも始めるべきなんです。

 

生活にハリがない人、何か物足りない人、仕事に満足していない人。

毎日一つずつでも何かに挑戦してみましょう。

新たな自分との出会いがあるはずです。